自分や自分の子ども、家族が体調悪くなった時に相談・治療として活用するのが病院です。
病院をいざ探すとなると、どこの病院にかかったらいいのかわからない時がありますよね。
こんなお悩みを持っている方はいませんか?
・引っ越したばかりで地域の病院がわからない時どこにかかったらいいの?
・この科にかかりたいが、どこに相談すれば良いのかわからない
・評判の良い病院にかかりたいけどどこに相談すればわかるの?
・夜や休日に体調が悪くなったけどどこに相談すればいいの?
わたしも引っ越しを2回経験をしていますが、
土地勘がなく体調が悪くなった時にいざ探すとなると大変ですよね。
結論として病院の探し方として以下の5つの方法があります。
- ・医療情報ネット(ナビイ)
- ・自分の自治体のHP確認
- ・子ども医療電話相談事業「#8000」
- ・救急安心センター事業「#7119」
- ・全国版救急受診アプリ「Q助」
これらをうまく使うことで、自身の地域の病院を適切に探すことが可能です。
この記事では受診を適切にしないといけない理由から始まり受診をするためのポイント、病院を探す方法などを説明していきます。
自分の身体を理解してくれる病院が見つかり、お住まいの地域でも適切な医療を受けられる安心感が得られるはずです。
病院探し方:受診をしないとどうなる?
適切に受診をしないとどうなるのでしょうか?それを知るにはまずは受診をする流れを知る必要性があります。説明をしていきますので一緒に見ていきましょう。
病院探し方:受診の流れ
医療機関にも、病院と診療所に病床数の数によって分類されています。
病院の種類としまして以下の5つの種類が挙げられます。
- ・一般病院
- ・特定機能病院(高度の医療の提供等)
- ・地域医療支援病院(地域医療を担うかかりつけ医、かかりつけ歯科医の支援等)
- ・精神病院(対象:精神病疾患)
- ・結核病院(対象:結核患者)
一般的な受診の流れの第一は地域医療支援病院にて、かかりつけ医に相談をします。その後何か専門的な医療が必要な場合、紹介状を持ち、一般病院や特定機能病院などの病院に受診し、適切な診断・治療を行います。
ではこの手順を適切に行わないとどうなるのでしょうか?
病院探し方:日中の病院受診勧めるワケ
日中の受診を勧める理由として、適切に治療の対処をしてくれる診療所の選択肢がいくつもあることです。昼間には内科、耳鼻科や眼科など専門とする診療所がいくつもあります。大体17~19時には閉まってしまうことが多いです。
普段仕事をしている方は仕事が休みにくく、受診を後回しにしてしまうことも多いでしょう。お気持ちもわかりますが、受診を後回しにせず日中に受診をした方が、スタッフが十分に在籍しており、対応も丁寧にしてもらえ安心して適切な治療を受けられますよ。
病院探し方:夜間や休日の病院デメリット5つ
日中の受診をせずに夜間や休日の受診をするときにはデメリットが主に5つあります。
- ・医療費負担が多くなる
- ・病院が限られる
- ・待ち時間が増える
- ・適切に受けられる診療科が限られる
- ・結局平日に受診が必要になる
一つずつ解説をしていきましょう。
医療費負担が多くなる
夜間や休日の受診には、通常の治療費の他に夜間加算というものがかかります。通常22時~6時の間に加算が適用され、夜間や休日の医療費は高くなるのが傾向です。
病院が限られる
夜間や休日では当番制で医療体制を組んでおり、お住まいの地域に病院がない場合があります。それにより、受診に伴う移動時間が多くなり、結果として体調が悪いのに長時間外出を強いられ、身体に負担がかかってしまうのです。
体調が悪いときは早く受診をして治療・処方を適切に受け安静にすることが身体の負担を軽減させ、結果として早期の回復に繋がります。
待ち時間が増える
夜間や休日での夜間での受診では待ち時間が多いことが挙げられます。理由としては夜間や休日では最低人数のスタッフで対応をしており、一人ひとり適切に対応すると時間を要すのは必然です。
待ち時間が多くなると、つらい身体に負担がかかりますし、会計は後日平日に来院し清算を済ますように言われるときも多くあります。結局平日に病院へ受診を勧められるので、受診の回数は結果的に増えてしまうのです。
待ち時間が多くなり、結果として患者さんと医療機関どちらも負担が多くなるため、昼間の受診をオススメします。
適切に受けられる診療科が限られる
適切に受診を受けられる診療科が限られます。病院での当直医も専門医でないことが多いからです。病院では当直医があらかじめ決められており、専門でない患者さんも対応することとなります。
例えば、腹痛で受診をした場合に、整形外科の医師が対応したと仮定しましょう。普段は整形外科の診療をしている医師であるため、一通り大学や研修で学んだことがあるとはいえ専門の科でないと正確に診断が出来ないことも多いです。
日中に受診すれば適切に腹痛という症状に合わせた病院や診療科に受診をすることが可能で、結果として適切に治療が出来ます。
適切な診療科へ受診するためにも、日中に受診をするように心がけましょう。
結局平日に受診が必要になる
夜間や休日の受診では応急処置での対応が多くなります。理由としては、自分に合った診療科の医師が不在であることや、スタッフなども最低人数であり検査などの医療対応が十分に備わっていないことも理由の一つです。
夜間や休日の対応では、最後に医師から平日に受診をするよう伝えられることも多いので、結局平日に受診をすることとなります。
結局平日の日中帯に受診をオススメされるので、最初から平日に受診をした方が時間の効率としてはよさそうですね。
病院探し方:効率良い受診ポイント5つ
次に病院に効率よく受診をするポイントを5つ紹介します。
- ・地域の診療所に受診
- ・時間内での受診を心がける
- ・かかりつけ医の存在とは
- ・大病院の位置づけ
- ・セカンドオピニオンの検討
それぞれ詳しく見ていきましょう。
病院探し方:地域の診療所に受診
大きな病院でなく、地域の診療所に受診をすることが受診のポイントになります。なぜなら、最初から大きな病院に受診をすると、待ち時間が多く時間がかかってしまうからです。
冒頭で病院の分類として、病院と診療所に分かれています。病院とは地域の診療所から依頼を受け専門性の必要度の高い患者さんを受け入れる病院、診療所とは町医者と言われる地域に根付いた病院です。病院と診療所では役割がそれぞれ違います。
軽い風邪やけがに関しては地域の診療所に受診をしましょう。近くて便利ですし、大きな病院よりは待ち時間も短くて済みます。
移動時間の短縮、そして身体の負担を軽減させることにもつながるため、地域の診療所への受診がオススメですよ。
病院探し方:時間内受診を心がける
時間内での受診を心がけましょう。夜間や休日での受診をするデメリットのお話をしましたが、日中に受診を心がけることで、自分の体調に合った診察・診断・処方をしてくれますよ。体調に気を遣ってくれる看護師さんや事務のスタッフも大勢いるため安心感を持ちながら受診することが可能です。
病院探し方:かかりつけ医を見つける
かかりつけ医とは、自分の身体のことを理解してくれる医師のことです。毎回同じ医師に診てもらうことで、状況を把握しやすくなります。いつもと違う症状なども気付いてくれたり、顔なじみになるため相談もしやすかったりとメリットがたくさんです。
地域の診療所でのかかりつけ医を見つけるためにはいくつか病院を回ってみるといいでしょう。医師の診断・処方は適切かどうかもありますが、病院の雰囲気やスタッフの親切さ、診察時間が短いか長いかどうかも比較検討が出来て判断材料になります。
長く通うかかりつけ医になりえますので、たくさん回ってみてここがいい!と思えるかかりつけ医を見つけてみてください。
病院探し方:大病院の位置づけ
大病院の位置づけについてですが、地域の診療所の医師と連携を取っています。地域の診療所の診察・診断から、専門の医師に診てもらった方が良いと判断した場合に大病院への紹介状を出し受診が可能です。
受診をする際には、紹介状がないと費用が多くかかる可能性があります。注意しましょう。
病院探し方:セカンドオピニオンの検討
病院が合わない場合は病院を変えることもできます。セカンドオピニオンとは他の病院にて他の医師の意見を聞くことです。病院が合わない、医師に不安・不満がある場合などもセカンドオピニオンは自由にできます。
他の病院に行ってみると、違った角度から診てもらうことも可能です。それに伴いかかりつけ医を見つけることも出来ますので是非試してみることをオススメします。
病院探し方:実際にどこで探す?
受診を適切にする理由、受診をするポイントなどを説明してきましたが、その肝心の受診をする病院を探す方法はどんな方法があるのでしょうか。次の項目ではその方法を紹介していきます。
病院探しなら医療情報ネット(ナビイ)
医療情報ネット(ナビイ)とは、診療日や診療科目といった一般的な情報に加え、対応可能な疾患や治療内容、提供しているサービスなど様々な情報から、全国の医療機関・薬局を検索できるシステムのことです。
「ナビイ」と検索をするか、リンクを貼っておきますので是非活用してみてください。
使用方法
ナビイでの使用方法として上記の写真のような項目があります。
- ・キーワード検索
- ・現在診療中の医療機関の検索
- ・休日夜間対応医療機関の検索
- ・診療科目や外国語対応が可能な病院の検索
- ・自宅周辺の病院の検索
病院や薬局など日本全国の検索をできるため、旅行中や外出時にも便利に利用可能ですよ。
例えば診療中の医療機関の検索をする場合には「急いで探す、現在診療中の医療機関」をクリックするとこんな表示が現れます。
現在地や検索範囲、時間、医療機関などを入力するとお近くの診療所や病院を検索できますよ。より詳しく診療科なども選択をすると病院が絞れてきますので、ぜひ検索するときは細かく選択することがオススメです。
病院探し方:自分の自治体のHP確認
自分の住んでいる地域の自治体のホームページ(HP)を確認することも医療機関を探す方法になります。
- ・自分の地域・市区町村のホームページ
- ・自分の地域医師会のホームページ
- ・保健センター等の健康情報や広報誌
それぞれ見ていきましょう。
自分の地域・市区町村のホームページ
自分の地域・市区町村のホームページで医療の項目を選択すると医療機関の項目が出てきますので、一覧を見てみてください。
休日や夜間の対応の病院なども出ています。当番制の病院もありますので、よくチェックをしてみてくださいね。
自分の地域医師会のホームページ
これは東京都医師会のホームページになります。「医療機関を探す」の項目から探すことが可能です。
他の県では載せていない場合もありますので、確認をお願いします。
保健センター等の健康情報や広報誌
保健センターや広報では健康情報や広報誌が毎月発行されています。これは東京都練馬区のホームページですが、「○○市 広報誌」で検索をすると出てくるので是非活用しましょう。
市役所や新聞内にチラシとして入っていたり、図書館やイオンなどの公共施設に設置してある場所もあるためチェックをするのもオススメです。
病院だけでなく、定期健診、助成金などのお知らせなど生活に必要なお得な情報もありますので是非一回目を通して役立ててみてください。
病院探し方:受診迷う時の相談窓口
受診をするかどうか迷った時に焦ってしまったことがあるのではないでしょうか。そんなときに相談できる窓口がありますので、紹介していきます。
病院探し方:子ども医療電話相談事業「#8000」
子ども医療電話相談事業は厚生労働省が発足した事業です。保護者が休日や夜間の子どもの症状に困ったときに相談できる窓口になります。小児科医師や看護師が丁寧に聞き取りをしてくれるため、安心して相談をすることが可能です。
子ども医療電話相談事業「#8000」の使用方法
「#8000」に電話をすると医師や看護師に繋がり、現在の状態を順を追って聞き取りしてくれます。
すぐに救急が必要かどうかの判断、次の日の対応で良いのかどうか、病院を受診するときの病院の紹介、現在の対応方法などを詳しく説明してくれるため、子どもを育てる親からすると、安心ですね。
休日や夜間の急な体調の変化などがあれば、ぜひ相談してみることをオススメします。
病院探し方:救急安心センター事業「#7119」
これは消防庁の救急安心センター事業の一環で行われているものです。
急な病気やケガで、すぐに病院に行った方が良いのか、救急車を呼んだ方が良いのかなどを悩んだ時に相談できる窓口になります。医師や看護師、相談員が対応し、相談・判断をしてくれます。
救急安心センター事業「#7119」の使用方法
#7119をかけると自動音声ガイドで救急電話相談か医療機関案内のどちらかを選びます。
救急電話相談では、現在のケガや病気の状態を聴取し、緊急性について判断をしてくれます。緊急性が低い場合は利用可能な病院の案内を、緊急性が高い場合は迅速な救急車出動をします。
判断を仰いでくるので安心して適切な対応をすることが可能です。ぜひどうしたら良いのか困った際には利用をしてみてください。
病院探し方:全国版救急受診アプリ「Q助」
わたしたちが悩む病気やケガで緊急度があるかどうかを判定し、利用できる医療機関や受診手段の情報を提供するためにこのアプリを作成されたものになります。
アプリなので、手軽にいつでも相談が可能です。
全国版救急受診アプリ「Q助」の使用方法
現在の症状や状態を画面上で選択していくと、
- ・今すぐ救急車を呼びましょう
- ・できるだけ早めに医療機関を受診しましょう
- ・緊急ではありませんが医療機関を受診しましょう
- ・引き続き、注意して様子をみてください
などが表示されます。その後、医療機関や受診手段の検索なども行うことが可能です。
手軽にできるため、アプリをダウンロードしてみることをオススメします。
まとめ:受診のポイント5つと病院探し方のコツ
地域の診療所→病院へ受診をするのが基本の流れであることを大前提に、日中の受診では診療科が多く、対応スタッフも多くいるため適切な診療を受けられ、安心感を得られます。
休日や夜間に受診をするデメリットは以下の5つです。
- ・医療費負担が多くなる
- ・病院が限られる
- ・待ち時間が増える
- ・適切に受けられる診療科が限られる
- ・結局平日に受診が必要になる
この5つがあるからこそ、仕事や育児に忙しいけれども日中の時間帯に受診をした方が良い理由を述べました。
それを踏まえ効率よく受診をするポイント5つを紹介をしました。
- ・地域の診療所に受診
- ・時間内での受診を心がける
- ・かかりつけ医を見つける
- ・かかりつけ医の次に大病院にかかる
- ・もし病院が合わない場合はセカンドオピニオンの選択をする
自分のかかりつけ医を探すために、いろんな病院を試してみることも重要です。
病院を探す方法として、医療情報ネット(ナビイ)や自分の住んでいる地域の自治体のホームページを確認をすることをオススメしました。
受診をするか迷った時は子ども医療電話相談事業「#8000」、救急安心センター事業「#7119」や全国版救急受診アプリ「Q助」などで相談することが可能です。
どの相談窓口でも緊急性があるかどうかの判断材料になるため、冷静に対応できる嬉しい事業になります。
ぜひ病院を探す時の参考になれば嬉しいです。
参考文献:医療施設の類型