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収納に最適な奥行きはどのくらい?場所別に徹底解説!

注文住宅を建てるときに必ず打ち合わせをするのが収納計画についてです。でも打ち合わせで何センチにしますか?との問いに困ることもあるでしょう。

打ち合わせ中もしくはこれから打ち合わせの皆さんで、こんなお悩みを抱えている方はいませんか?

・収納の物が違うと、何センチの奥行きを選べば良いかわからない

・片付けがうまくできなかったらどうしよう

・何センチって指定したけど使い勝手が良くなかったらどうしよう

・洋服がしっかりしまえる収納が欲しいけどどの収納が良いの?

・しっかり収納が足りるのか不安だな

うなぎ

わたしも収納計画をする上で、この場所はどうしたらいいのか

奥が深すぎて使いにくいこともアパートで経験していたため

適切な収納を選択するにはどうすればいいのか悩みました。

結論としては

  • 靴箱:30㎝
  • パントリー:35㎝
  • 脱衣所周辺の収納:45㎝
  • 書類・リビング収納:35㎝
  • ウォークインクローゼット:40~45㎝
  • 布団収納:90㎝

こんな奥行きを選択するとムダなく収納できるでしょう。

この記事では場所別に収納の奥行きがどのくらいにすればよいのか具体的に解説をしていきます。

この記事を読むのにオススメな方

・収納の適切な奥行きと幅を知りたい人

・片付けがスムーズに行き快適な部屋を手に入れたい人

・家がすっきり片付くようにしたい人

収納の奥行きと幅をしっかり考えておくことで、すっきり片付くため管理しやすく、無駄な買い物を減らすことが可能です。収納計画をしっかり行い、部屋のきれいを保ってストレスフリーな家を手に入れましょう。

収納の失敗例から学ぶ奥行きを検討する意味

収納の奥行きを検討しないとなぜ失敗してしまうのでしょうか。主に以下の3つが挙げられます。

  • ・奥行きが深すぎると奥側が取り出しにくく使用頻度が低くなる
  • ・奥行きが逆に浅すぎると収納力が落ちる
  • ・用途に合わせた収納にしないと、デッドスペースが生まれる

詳しく見ていきましょう。

奥行きが深すぎると取り出しにくく把握しにくい収納に

奥行きが深すぎる収納では取り出しにくく把握のしにくい収納になってしまいます。なぜなら、奥側があまり見にくく、ものの把握がしにくい収納になってしまうからです。

奥行きが深いとたくさん収納が可能となり、一見よさそうに見えます。ですが、奥が深い収納では奥側が見えにくく、忘れてしまったり、発見しにくなってしまったりとストックには向かない時が多いです。

購入したものの、押し入れの奥に眠っていた、という事案が多いのも事実になります。収納力は抜群ですが、使い勝手が悪いからこそ奥行きをしっかり考える必要性があるのです。

奥行きが逆に浅すぎると収納力が落ちる

奥行きが浅すぎると収納力が落ちます。奥行きが浅いということは収納の面積が狭いということです。そこの収納でこれを収納したかったが、収まり切らずほかの場所に置くことになった、という場合も多くあります。

奥行きがないと、物があふれてしまいLDKに物が散乱する片付かない家になってしまう可能性もあるため注意が必要です。

用途に合わせた収納にしないと、デッドスペースが生まれる

用途に合った収納計画をしないとムダなスペースが生まれ、収納力が落ちる可能性が高いです。

例えば、40㎝の高さの収納に、15㎝程度の高さの本を収納したとしましょう。上の収納空間が余ってしまい、収納を無駄にすることとなってしまいます。

今回の例では高さを例に挙げましたが、ぴったりフィットする収納を検討することは無駄のない収納になり、片付きやすい家を実現することが可能です。

さて、どのように収納の奥行きを決めていったら良いのか、具体的に見ていきましょう。

収納における奥行きの最適解は?

収納における奥行きの最適な長さはどれくらいなのでしょう?

場所別に説明をしていくので、それぞれ自分の打合せ計画と照らし合わせてみてくださいね。

玄関収納の奥行き

玄関収納は主に、靴箱とシューズクロークの収納になります。二つのそれぞれの使い勝手の良い収納の仕方を説明していきますのでぜひ読んでみてください。

靴箱

靴箱の最適な奥行きは30~35㎝です。

男性用靴の一般的な幅は24~28㎝、女性の一般的な幅は20~25㎝なので圧迫しないように注意をする必要があります。

大きな靴だと30㎝だとぎりぎりになってしまう可能性もあるため、余裕をもって奥行き35㎝でも良いでしょう。

シューズクロークの収納

シューズクロークでの天板や可動棚の奥行き:45㎝

シューズクロークでのハンガーラックの奥行き:60㎝

を検討しましょう。

ハンガーラックにかける収納にするのか、可動棚を作って収納を計画するかによって計画が変わります。

可動棚を作成する場合、工具やアウトドア用品、バックなどを収納する時もあります。スクールバックでも幅は40㎝以下のことがほとんどです。

そのため45㎝程度の奥行きで十分だと考えられます。ペットボトルの箱買いをした時や野菜などが入った段ボールなど、大きな物に関しては直置きなども検討しましょう。

ハンガーラックにて上着などをかける場合ですが、洋服の身幅が50㎝程度のことが多いです。そのため余裕をもって60㎝程度の幅が確保できるように注意しましょう。

リビング収納の奥行きは?

リビング収納の項目として種類・リビング収納、階段下収納などが挙げられます。

一つずつ見ていきましょう。

書類・リビング収納

書類やリビング収納の奥行きは35~40㎝程度で十分です。

A4の書類は21×30㎝、B4の書類は36×25㎝になります。。B4サイズの書類でも賄いたい場合は40㎝の収納を選びましょう。

ノートパソコンは種類にもよりますが25㎝程度、コピー機を置きたい場合は60×60×12㎝が一般的です。コピー機を使用する場合はもう少し奥行きがある棚を採用するのが吉です。

コピー機を使用する場合は別に60㎝程度の棚を用意するのが良いでしょう。

階段下収納

階段下収納では日用品などのを収納します。

奥行きは45㎝程度で十分でしょう。

洗剤や掃除用品のストック、場合によってはおもちゃなども収納する方もいます。大体45㎝程度の棚で大丈夫です。

ケースを購入し、その中で管理をすると良いでしょう。

キッチン

キッチン周りの収納に関しては家電棚やパントリーが挙げられます。食材のストックや食器など細々としたものを収納することとなりますので、見やすく在庫管理がしやすい収納が理想です。

家電棚

家電の棚の奥行きは40~45㎝を検討すると良いでしょう。

電子レンジ→45㎝ トースター類→40㎝のことが多いです。

家電も収納を計画をする場合は奥行きのことを検討すると良いでしょう。

パントリー

パントリーの奥行きは35~40㎝を検討すると良いでしょう。

奥行きがあまりに深いと、奥の方が見えにくくなり、食材のストックの管理が難しくなります。そのため、食材のストックが見えやすいように、奥行きが深いパントリーはやめましょう。

わたしの家ではパントリー兼家電置き場にしたため、45㎝で計画をしました。あまり奥に入れ込み過ぎないように注意をしましょう。

脱衣所

脱衣所で検討をするべきことは洗濯機周辺での収納とクローゼットについてです。

洗濯機周辺収納

洗濯機の上などに収納を設置する場合棚の奥行きは45㎝程度を検討しましょう。

洗濯洗剤のストックやタオル、パジャマなどの収納に使用をするイメージです。業務用の洗剤を購入したとしても30㎝程度なので、バスタオルを置いたとしても賄えます。

ストックを入れるため、あまり幅が少なすぎると量がしまえなくなりますので注意しましょう。

クローゼット

ハンガータイプのクローゼットを計画の場合は60㎝の奥行きを検討すると良いでしょう。

玄関周りの収納でお話をしましたが、洋服の身幅は50㎝程度が一般的です。ハンガーにかける場合は60㎝程度にしておくと壁からの汚れなども気にせず収納が出来ますよ。

寝室や子供部屋の収納

寝室や子供部屋での収納の主な項目ではウォークインクローゼット、押し入れ、本棚などを検討します。

ウォークインクローゼットでの内容ですが、ハンガータイプのお話は先ほどしましたので割愛します。

押し入れ

押し入れでは大体90㎝の奥行きのことが多いです。それは布団などを使用する場合にちょうどフィットします。布団以外に使用をする場合も大いにあるため布団を収納しない場合は、収納を前後で活用して柔軟に対応しましょう。

本棚

本棚の場合には奥行き25~30㎝が最適です。本の一般的なの奥行きは15~17㎝程度のため、25~30㎝の奥行きがあれば十分対応可能になります。文庫本やコミックであれば25㎝、大型の雑誌や写真集を収納する場合は30㎝の奥行きを確保しましょう。

高さなども変えられる可動タイプのものにするとデッドスペースを活用することが出来ますよ。

収納の奥行きを決めるチェックポイント2つ

奥行きをきめるためには2つのポイントがあります。

  • 収納したいものを具体的に挙げていく
  • 使用頻度に合わせた奥行き設計を

詳しくみていきましょう。

収納したいものを具体的に挙げていく

収納したい物や家電などを具体的に挙げていきます。何センチ必要かなどの縦横高さの具体的な長さが分かって入ればその長さに合ったものを収納として計画をしていきます。

大体収納したい希望の長さの10~15㎝程度余裕をもって収納計画を行うと余裕を持った計画が可能です。入らなくてドアが閉まらない、なんてこともあり得るので余裕をもって奥行きなども検討しましょう。

使用頻度に合わせた奥行き設計を

使用頻度に合わせて奥行きを設定するのも一つの手です。使用頻度が低い物を奥側にしまい、使用頻度が高い物を前側に収納すると、場所を取らずに収納できます。

例えば、今が夏だとしたら奥側には冬物の洋服を入れ、前側には夏物の洋服を収納し、仕切りをしておくなどをすると収納を余すことなく活用可能です。

無駄なく、収納計画をすることで、部屋が散らかりにくく片付けやすい家になり、作業効率も上がりますよ。

まとめ

今回は収納の奥行きはどれが最適解であるのかを説明しました。

なぜ収納の奥行きにまで検討をする必要性があるのかですが

  • 奥行きが深すぎると奥側が取り出しにくく使用頻度が低くなる
  • 奥行きが逆に浅すぎると収納力が落ちる
  • 用途に合わせた収納にしないと、テッドスペースが生まれる

の3つが考えられます。奥側の収納がわからないとムダなものを購入したり、場所が分からなくなり探し物が増えてしまいます。奥行きが浅すぎる、用途に合った収納の計画をしないと、無駄なスペースが生まれ、収納力が落ちる可能性が高いです。ぜひしっかりした収納計画をしてみてください。

次に部屋ごとの収納ポイントを説明しました。

場所別収納の奥行きリスト

靴箱の奥行き:30~35㎝

シューズクロークでの天板や可動棚の奥行き:45㎝

シューズクロークでのハンガーラックの奥行き:60㎝

書類やリビング収納の奥行き:35~40㎝

コピー機の奥行き:60㎝

階段下収納の奥行き:45㎝

家電の棚の奥行き:40~45㎝

パントリーの奥行き:35~40㎝

洗濯機の上の収納の奥行き:45㎝

ハンガータイプのクローゼットの奥行き:60㎝

押し入れ奥行き:90㎝

本棚の奥行き:25~30㎝

収納したいものを具体的に挙げ、使用頻度に合わせて収納計画をすることが必要です。

より具体的に計画をすることで、無駄なく収納でき、すっきりした家に仕上がり幸福感アップした家づくりになりますよ。

ぜひ参考にしてみてください。

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うなぎ
新築注文住宅をお考えの方に家つくりで後悔しない家づくりをするためのノウハウを自身の経験をもとに発信していきます。そのほか2人の娘の母のため、妊娠出産、資産形成、節約などについても経験がありますので発信をしていきます。