自分の住む場所を持っておきたい、子育てをする家族や老後のために注文住宅を建てたい。誰もが一度は思い描くことです。
わたし自身も子どもを2人授かった段階で、新築住宅を購入することを検討しました。新築住宅を持つまでに多くの試練があります。まずはハウスメーカー・工務店の選定、ハウスメーカーが決定したら、土地探し、注文住宅での間取り・照明・壁紙・オプションの選定など細かなところまで決めていきます。
ハウスメーカーの選定が一番難しい‼
ハウスメーカーの選定はどうしたらいいのかが、一番難しいです!なぜなら人生で一番高い買い物であり、一生過ごす場所を決めなければならないからです。後悔をしないために、比較検討をする必要があります。
メーカーの大体の相場を知ること
木造が得意なメーカー、鉄骨が得意なメーカーの比較
大空間が得意なメーカー、スキップフロアが得意なメーカー
アフターサービスがどこまで充実しているか
光熱費が安いなどランニングコストの低さ
今後メンテナンス費用がどのくらいかかるか
そのほかにも知る必要があるよね!
自分自身がどの程度許容できるのか、譲れないところはどこかなどを検討する必要があるかと思います。わたし自身もハウスメーカーを検討する上で10社以上住宅メーカーを回り決定までに3か月程度かかりました。
ハウスメーカーを決定する上で決めるためのポイントを7つまとめてみようと思います!
① 構造・工法の違いを知る
ハウスメーカーごとに「木造」「鉄骨造」など構造や工法が異なります。メリット、デメリットをよく知った上で自分たちのライフスタイルや予算に合ったものを選びましょう。
◎ 木造住宅:日本で一番多いスタンダードな構造
特徴
日本の戸建て住宅の多くは「木造」。木材を使った在来工法(軸組工法)や、2×4(ツーバイフォー)工法が代表的です。
メリット
- 自然素材でぬくもりのある住まいに
- 工期が短く、コストを抑えやすい
- リフォームや間取り変更がしやすい
デメリット
- 湿気やシロアリ対策が必要
- 構造的に強度を確保するには工夫が必要
こんな人におすすめ
コスパ良く、ナチュラルな家を建てたい人。自由な間取りを希望する人にも◎
ハウスメーカーで木造住宅を得意とするメーカー
- スウェーデンハウス
- 住友林業
- 積水ハウス
- 一条工務店
- セキスイハイム
- ミサワホーム
- ダイワハウス など
◎ 鉄骨造住宅|耐震・耐久に優れた安心の構造
特徴
鉄の柱や梁で家を支えるのが鉄骨造。軽量鉄骨と重量鉄骨の2種類があり、ハウスメーカーがよく採用しています。
メリット
- 耐震性・耐久性に優れている
- 高い設計自由度で広い空間を作れる
- シロアリの心配が少ない
デメリット
- 建築費が木造より高め
- 断熱・気密対策が重要(結露しやすい)
こんな人におすすめ
地震に強い家を希望する人。大空間や3階建て住宅を考えている人にもぴったり!
ハウスメーカーで鉄骨造住宅を得意とするメーカー
- ヘーベルハウス
- 積水ハウス
- パナソニックホームズ
- セキスイハイム
- ダイワハウス
- トヨタホーム など
◎ 鉄筋コンクリート造(RC造)|マンションに多い超頑丈構造
特徴
鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込んで固める構造。戸建てというより、マンションやビルに多く使われていますが、注文住宅で採用する人も増えています。
メリット
- 圧倒的な耐震性・耐火性・遮音性
- 劣化しにくく、資産価値が落ちにくい
- 外観も重厚感が出ておしゃれに
デメリット
- 建築コストが高い
- 工期が長め
- 設計の自由度がやや制限される
こんな人におすすめ
とにかく「頑丈で安心」を重視したい人。防音性や防火性を求める人や、都市部の狭小地・3階建てなどにも◎
ハウスメーカーで鉄筋コンクリート造(RC造)を得意とするメーカー
- ヘーベルハウス
- 積水ハウス
- ダイワハウス
- パナソニックホームズ
- セキスイハイム など
② 価格帯とコストパフォーマンス
坪単価(1坪あたりの価格)だけで判断せず、「標準仕様でどこまで含まれているのか」「追加費用がどれくらいかかるのか」を確認しましょう。見積もりは複数社から取るのが鉄則です。
まずは自分の許容できる価格帯を知ることが大切!
坪単価はピンキリです!まずはFP相談し、自分の払えるであろう金額を検討してね!
ローコスト住宅(坪単価:約30~60万円)
特徴
コストを抑えながらも、必要な機能はしっかり備えた住宅。規格型プランをベースに、オプションを選んでいくスタイルが主流です。
メリット
- 初期費用が抑えられるので若い世帯や初めての家づくりに人気
- 建築期間が短く、打ち合わせの手間も比較的少ない
- 規格住宅でも今どきはオシャレなデザインも多い!
デメリット
- 間取りやデザインの自由度が低い
- 設備や仕様がグレードダウンされていることも
- 土地の条件によっては対応が難しいケースも
- 補償内容が薄い場合や修繕をしなければ補償が継続できないケースも
こんな人におすすめ
「できるだけ費用を抑えて持ち家を実現したい」「シンプルで機能的な家で十分」という方に◎
ローコスト住宅のハウスメーカー
- タマホーム
- アイダ設計
- レオハウス
- 飯田グループホールディングス
- OPEN HOUSE
ミドルコスト住宅(坪単価:約60~80万円)
特徴
もっとも選ばれている価格帯。間取りやデザインの自由度が高く、自分たちのこだわりも反映しやすいバランス型です。
メリット
- 自由設計が可能で、理想の家づくりを実現しやすい
- 断熱・耐震・省エネ性能も標準でしっかりしているケースが多い
- インテリアや外観にもこだわりやすい
デメリット
- 仕様の選択肢が多いため、打ち合わせに時間がかかる
- オプションを加えていくと、いつの間にか予算オーバーになりがち
こんな人におすすめ
「自分たちらしい家をしっかり作りたい」「コスパも見た目も両立したい」という方にぴったり!
ミドルコスト住宅のハウスメーカー(バランス重視)
- アイ工務店
- クレバリーホーム
- アキュラホーム
- 桧家住宅
- アイフルホーム
- アエラホーム
- ヤマト住建
ミドルコスト住宅のハウスメーカー(性能重視)
- パナソニックホームズ
- トヨタホーム
- セキスイハイム
- 一条工務店
ハイコスト住宅(坪単価:約80万円〜100万円以上)
特徴
完全自由設計+高性能・高デザインの家。建築家とのコラボなどもあります。大体5000~6000万かかることが多いです。
メリット
- 素材・性能・デザインすべてにこだわれる
- 耐震・断熱・気密など、性能面がトップクラス
- ラグジュアリーな外観・内装が可能(デザイナーが関わることも多い)
デメリット
- 建築費用が大きくなるため、予算に余裕が必要
- 細部まで決めるため打ち合わせ回数が多く、時間もかかる
- 仕様が特殊な場合、メンテナンスコストも上がることがある
こんな人におすすめ
「とことん理想を追求した家を建てたい」「デザインにも性能にも一切妥協したくない」方におすすめ!
ハイコスト住宅のハウスメーカー
- 積水ハウス
- ヘーベルハウス
- 三井ホーム
- 住友林業
- ミサワホーム
- ダイワハウス
③ デザイン・間取りの自由度
「自由設計」に強い会社もあれば、「規格住宅」でコストを抑えるスタイルの会社もあります。理想の間取りや外観が実現できるかどうか、過去の施工例を見ながら比較しましょう。
間取りの自由度|“自由設計”といっても内容はさまざま!
自由設計=完全自由とは限らない?
多くのハウスメーカーが「自由設計」とうたっていますが、実はその中身には違いがあります。
- フルオーダー型(完全自由設計)
→ 一からすべて設計。間取りも構造も自由自在。設計士や建築家とじっくり相談できる。 - セミオーダー型
→ ベースとなるプランがあり、そこから間取りや内装を変更可能。ただし構造や大枠は固定。 - 規格住宅型
→ 用意された間取り・デザインから選ぶスタイル。自由度は低いが価格を抑えられる。
比較ポイント
- 構造上の制約が少ないか(鉄骨 vs 木造)
間取りの変更がどの程度できるか
設計士との打ち合わせができるか
土地の形状や狭小地に柔軟に対応できるか
デザイン性|メーカーの“センス”や方向性を見極めよう
デザインもハウスメーカーごとに「得意・不得意」がはっきりしています。
デザインのタイプは大きく分けてこんな感じ:
- シンプルモダン系(白・グレーを基調にした洗練されたデザイン)
→ 例:住友林業、積水ハウス(イズシリーズ)、一条工務店(i-smart) - ナチュラル・北欧系(木目や自然素材を活かした優しい雰囲気)
→ 例:無印良品の家、スウェーデンハウス - 和モダン・和風住宅(和室や軒の深さ、土間のある空間設計など)
→ 例:ヘーベルハウス(重厚感のある外観)、住友林業(木のぬくもりと経年劣化を楽しむ) - デザイナーズ住宅(建築家とつくるオンリーワンの住まい)
→ 例:アトリエ系住宅会社、フリーデザイン系工務店など
比較ポイント
- 外観・内装のテイストが自分たちの好みに合っているか
展示場や実際の施工事例を見てデザインの方向性をチェック
標準仕様のデザインとオプション費用のバランスをチェックすること
④ 断熱・気密性能などの住宅性能
快適な住まいを実現するためには、「断熱性能(UA値)」や「気密性能(C値)」の数値にも注目しましょう。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)対応の有無も確認をした方が良いです。補助金など出る可能性があります!
住宅性能=快適さ+省エネ+長寿命!
注文住宅で重要なのが「住宅の性能」。
とくに大事なのがこの2つです!
① 断熱性能(UA値)
UA値とは、家の外へ逃げる熱の量を数値化したもの。0.46以下できれば0.26以下であれば高断熱と言えます!
→ 数値が低いほど、外気に左右されにくく、快適!
② 気密性能(C値)
C値は、家のすき間の量を示す値。1.0以下であれば高気密と言えます!
→ C値が低い=すき間が少なく、冷暖房が効きやすい家!
高断熱・高気密の家は、エアコンの効きが良くて光熱費もダウン。生活する上でのランニングコストなども変わってくるので注目するべき点であるかと思います。
UA値やC値を計測してくれるハウスメーカーもあるよ!
住んだ後の光熱費などを安く済ませたい方はUA値やC値の優れたハウスメーカーを選んでみても良さそう!ぜひチェック項目に入れてみて!
断熱・気密性能の高いハウスメーカー3選
- スウェーデンハウス
- 一条工務店
- 三井ホーム
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは?
今注目の“未来型住宅”、それがZEH(ゼッチ)。
正式名称は「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」。
ZEHの特徴:
- 断熱性能が高い
- 高効率な設備(省エネ)を使用
- 太陽光発電などでエネルギーを創る
この結果、「年間の消費エネルギー ≒ 0」に近づくのがZEHです!ZEH住宅と満たす新築住宅には補助金がもらえるようです!
2025年時点での主な補助金制度(※地域によって異なる場合あり):
- ZEH補助金:1戸あたり55万円〜100万円前後
- 条件:一定のUA値を下回る断熱性能、太陽光発電+HEMSの導入など
- その他:蓄電池や高性能換気設備の導入で加算されることもあります
さらに自治体によっては独自の補助金や税優遇制度も用意されています。
自分の自治体のHPからチェックしたり、ハウスメーカーの営業の方に相談してみるのも良いかと!
申請するための書類に時間がかかるので余裕をもって計画してみてね!
⑤ 保証・アフターサービスの内容
住宅は建てて終わりではありません。長期保証や定期点検、メンテナンス対応など、建てた後のサポート体制も比較しましょう。
なぜ保証・アフターサービスが重要なのか
家は、住み始めてからが本番。
雨漏り、床のきしみ、外壁のひび割れ… どんなにしっかり建てても、不具合が出る可能性はゼロではありません。
不具合があった時に、「保証がある」「すぐに対応してくれる」という安心感が、暮らしのストレスを少なからず減らしてくれます。
注文住宅の主な保証内容とは
① 構造躯体の保証(最低10年〜)
- 柱・梁・基礎など、家の骨組みに関する保証
- 法律(住宅品質確保法)で最低10年間は義務化
→ハウスメーカーによっては「20年」「30年」など延長可能なところも!
② 防水(屋根・外壁)の保証
- 雨漏りなどに関する保証
- 基本10年が多いが、条件を満たすと延長あり
③ シロアリ保証
- 5〜10年が標準
- 一部のメーカーでは無料点検や再施工保証付き
④ 設備保証(キッチン・給湯器・エアコンなど)
- メーカー保証は1〜2年が一般的
- ハウスメーカー独自で延長(10年保証など)を行っている場合も
■ アフターサービスの内容はメーカーで大きく違う!
<よくあるアフターサービスの内容>
サービス内容 | 一例 |
---|---|
定期点検 | 引き渡し後:3ヶ月、1年、2年、5年、10年など(無料) |
メンテナンス案内 | 屋根・外壁塗装や給湯器の交換時期をお知らせ |
専用コールセンター | 24時間365日対応してくれるメーカーも! |
長期メンテナンス計画 | 30年〜60年のメンテナンススケジュールを提示 |
ハウスメーカー別 アフターサービスの特徴(例)
- 積水ハウス
→ 最長60年の長期保証(条件あり)+定期点検も長期対応 - 一条工務店
→ 設備の10年延長保証付き(標準)+全館メンテナンス計画あり - タマホーム
→ 初期保証10年(20年・60年に延長可/有償) - 住友林業
→ 独自の点検システム+30年保証制度あり(条件あり)
同じ「60年保証」と書かれていても、有償メンテナンスが前提だったり、「保証延長には条件あり」なケースも多いので細かくチェックが必要!
⑥ 土地との相性・地域対応力
特に狭小地や変形地、雪国・寒冷地など、地域特有の事情がある場合は、地元の環境に詳しいメーカーが安心。地域密着型の工務店や全国展開のメーカー、それぞれにメリットがあります。
土地との相性を見るには
注文住宅の成功は、「土地+建物」のバランスがすべて。
例えばこんなことはあるかと思います
- 狭小地に大きな家を建てたい
- 変形地で日当たりが不安
- 傾斜地に家を建てる予定
- 地盤が弱い地域に住みたい
こうした特殊な土地の場合、どのハウスメーカーでも対応できるわけではないです。
わたしは幸い関東に住んでいるので特殊なケースに悩むこともなかったのです。しかし土地と合ったハウスメーカーから探してみるのも一つの手です。メーカーそれぞれの得意不得意を注目してみるのも良いかと思います!
地域での環境に合ったハウスメーカーを!
日本は南北に長く、気候や法規制もエリアごとにまったく違います。
だから、地域に合った家を建てるには「その地域に強いハウスメーカー」かどうかが超重要!
地域対応力の例:
- 北海道・東北 ⇒ 高断熱・高気密が必須
- 沖縄・九州 ⇒ 台風や塩害に強い構造が求められる
- 都市部 ⇒ 狭小・防火・騒音対策
- 山間部・海沿い ⇒ 湿気・地盤・高低差への配慮
地元密着型 vs 全国展開型どちらがいいか
【地元密着型工務店・中小HM】
- その地域の気候・土地条件・建築ルールを熟知
土地探しから親身になって対応してくれる
柔軟な設計対応力
【大手ハウスメーカー】
- 品質・構造・保証が全国で統一されている
全国展開の安心感とブランド力
一部地域では専属の設計士や施工パートナーが地域事情に詳しい
⑦ 営業担当・対応の信頼感
最終的に「この人となら安心して家づくりができる」と思えるかどうかはとても大切です。誠実さ、提案力、レスポンスの早さなども要チェック。
実際にハウスメーカーを2社に絞ったところで、我が家は最終的に営業担当の方の信頼感や紳士な対応に惹かれてそこに決めたよ!
一級建築士の資格を持っていたり、提案力も素晴らしかったよ!打合せでも何度も連絡をくれて家づくりを引っ張って行ってくれた!
営業担当の方は本当に重要なので対応なども注目してみてください!
まとめ
以上ハウスメーカーを選ぶうえで必要な7つのポイントを説明してみました。長く住み続けるために、きちんと調べて、後悔ない家づくりを目指していきたいところです!
今後の家づくりの参考になっていたら嬉しいです!