一条工務店で家を建てようと約2年前に契約をしました。契約をする前に一条工務店に本当に任せてよいのか?と不安になりました。
家づくりをスタートしようと悩んでいる皆さんは誰しもが通ることではないでしょうか。
一条工務店っていうと
- 業界トップレベルの高断熱・高気密
- 全館床暖房の完備
- 耐震・耐火性能についても業界トップ
- 太陽光・蓄電池がセットで業界でも安い
- 省エネで電気代が安くなる
などがたくさんのメリットが挙げられます。

しかしメリットだけを見て、契約してしまうと一生の後悔になります。デメリットを理解した上で後悔のない家づくりをスタートして欲しい。そんな願いで書いています。
打ち合わせを一条工務店と10回以上してきた我が家ですが、デメリットについて話してみようかと思います。
このブログで読んだ方が良い人は
一条工務店に迷っているけど良し悪し理解した上で契約したい!
一条工務店のことまだよくわかってない
他のハウスメーカーと比較をするために情報を得たい
そんな人はぜひ読んでみてください!
一条工務店のデメリットあるの?
一条工務店のデメリットを調べてみると…
- 間取りの自由度が少ない(一条ルール)
- 乾燥の問題
- 価格帯が高め
- 色や住宅設備の種類が少ない
- メンテナンス費用が高い
そんなことが挙げられてきます。
では1つずつ取り上げて見ていこうと思います。
間取りの自由度が少ない(一条ルール)
一条ルールでは間取りの自由度が少ないと言われています。
理由としては一条が誇る耐震性の高さを守るために厳しい間取りの自由度を狭くしていると言われています。担当設計士の方が打ち合わせ事に毎回耐震性なども含め、計算をしてくれるそうです。
間取りの自由度が少ないのであれば家が建たないのでは?
と不安に思った方もいるよね…
一条ルールの例を挙げてみると
- 1マス45㎝で計算し、45㎝単位で設計をしていく。
- 2階建てでは総2階で家を建てる
- 窓のサイズや設置場所などの制限がある
- 耐震性を確保するため、一定の壁の配置が必要となる場合がある
などが挙げられます。
一つ一つ挙げてみましょう。
1マス45㎝単位での設計となる
一条工務店では1マス90㎝で計算し、半マスの45㎝単位での設計にしかなりません。
我が家で直面した一条ルールでの最大の問題は解体前に起こりました。
我が家は義両親宅の一部を解体し、敷地内に新居を建てることになりました。間取りも決定し、その解体後にわかったことですが解体した敷地内に井戸が残っていました。
井戸が自宅を建てる範囲の5㎝被っていたそうです。

それなら少しずらして建てればいいのでは??誰もが思うはずです。
一条ルールでは45㎝単位での建築になるため、敷地内に井戸が残す場合は建築範囲を狭くするか、井戸を撤去するかのどちらかと言われました。

図のような感じに建築範囲を狭くする必要がありました。敷地面積がもともと狭かったので、これ以上狭くすることはできず、井戸を無くすことで話はまとまりました。
建築が始まる前に一条ルールの影響で困ることになるとは思いませんでした。
イレギュラーのケースだと思いますが、一条工務店は45㎝単位での建築が基本ですのでそういった柔軟に対応できないケースもあります。
その他一条ルールとして
一条の耐震性能を落とさないために、壁のニッチをつけるのが難しいケースがあったりするようです。
1階の水回りとリンクし、2階のトイレなどの設置可能な範囲が決められていたりといろいろと建築に規定があり、2階の間取りの制限があり間取りを作成する上で自由度が少ないと感じたこともありました。
2階建ての場合は総2階にすること
一条工務店での建てる種類としては
- i‐smile
- i‐cube
- i‐smart
- GRAND SMART
- GRAND SAISON
- 百年
- ブリアール
- セゾン
- セゾンA
の種類となっています。
大体皆さんが選ばれるのがi‐smile、i‐cube、i‐smart、GRAND SMARTではないでしょうか。
上記のものは総2階で建てるように決まっています。
例えば1階が15坪であれば、2階が15坪と同じ面積で建てなければなりません。1階スペースを広く、2階を狭くしたい場合は一条工務店向きではありません。
総2階にする値段を安くする抜け道としては
- 吹き抜けにする
- バルコニーの設置
です。この2つを採用すると1坪に対し半額計算になります。
金額が下がるのはうれしいね‼
その他総2階でのメリットは
- 建築コストの削減
- 光熱費カットになりやすい
- 耐震性能を上げる
- メンテナンスのしやすさ
などが挙げられます。
総2階にしなければならないデメリットもありますが、メリットもあるということを知っておくと今後のハウスメーカー選びの参考になります。
ちなみに一条工務店で総2階にしなくても建築できる種類があります。
それはGRAND SAISONです。断熱性能はi‐smartより下がりますが、十分な断熱性能を持っているそうです。1階完結型の家を作りたい、などの希望がある方はGRAND SAISONでの建築も検討してみると良いです。
窓のサイズや設置場所などの制限がある
窓のサイズや設置場所の制限についてですが、耐震性を向上させるためだと言われています。
- 窓は1部屋の広さによって設置できる個数が決まっている
- 間取り上角の場所には窓は設置できない
- 天窓は設置できない
- 一条工務店以外でのメーカーの窓(施主支給)は設置不可
その他にもあるかと思われますが、主に言われるのはこのことかと思われます。1部屋の広さによってですが窓の個数は大体2~3個と言われています。設計士の方に聞くと設置できない箇所などもあり素人では判断が難しい場合もあります。
耐震性を確保するため、一定の壁の配置が必要となる場合がある
間取りに影響するかと思いますが、一定の壁の設置が必要となってきます。
一条工務店ではツインモノコック構造を取り入れることで耐震性能を高めています。それは建物の強度を支える壁、いわゆる「耐力壁」を要所に使用することで、歪みにくく高い耐震性能が取り入れられます。

地震大国である日本で、地震から逃れられることは少ないと思います。一条工務店での高い耐震性は間取りが広く使えない可能性があるかと思います。その反面で、日々の暮らしの安心を手に入れることもできるでしょう。
乾燥の問題
一条工務店では高気密、高断熱の家が手に入り、快適な暮らしが待っています。なぜ快適化というと、湿気が少ないからだと言われています。
例でわかりやすいのが梅雨や夏の暑い日、じめじめしているときは暑い感覚に。湿気が少ないと暑い日でも比較的そこまで熱く感じない時があります。
一条工務店での家では湿気が少ないのです。
一条工務店では宿泊体験が一泊できることになっています。冬に体験したことでお話をします。大寒波と言われる極寒の日にi‐smileの家に宿泊しましたが、ずっと湿度は44%~46%でキープしていました。

冬での適切な湿度は40~50%と言われており、その湿度が快適だと言われています。一条工務店での湿度は快適であったと考えられます。
宿泊体験棟では加湿器も置いてありましたが、一日で水がなくなるほどでした。
スタイが汚れてしまったため、水洗いで洗濯して干してみましたが、2時間程度で乾いていました。床暖房が機能しており、全館22度でキープしていたことも乾いた一因かと考えられます。
その乾燥対策として、一条工務店ではうるケアと言われる家全ての部屋を加湿・換気できる機能を搭載した装置を標準仕様で採用できます。メンテナンスフリーで、給水・排水・洗浄なども自動で行ってくれるためこちらでの負担は少ないです。
そのため、一条工務店では乾燥はありますが、乾燥対策もされています。
価格帯が高め
価格帯が高めに設定されています。一条工務店では、値引きもなく施主全員に平等に対応しています。高めであるのは将来のメンテナンス費用が少なく、ランニングコストの低さもあり、先行投資ということも挙げられます。
同じ価格帯のハウスメーカー2~3社と見積もりを出してもらいましたが、同じ坪数でほぼ変わらない金額を出されました。それで一条工務店での高断熱・高気密の家で光熱費が少なく、太陽光・蓄電池のセットで付けられることから売電なども毎月入ってきます。
費用対効果としてプラスに働くことが多いと思います。価格帯が高いと思う方もいますが、今後生活する上での費用が少なくなることを考えると安いと考えます。
そしてお話しておきたいことが、一条工務店で建築できるものの種類の多さです。
i‐smile(ホームページには載っていません)
↓
i-cube

↓
i-smart

↓
GRAND SMART

の順で価格帯が徐々に高くなっていきます。
2年前に貰った見積もりではありますが坪単価を計算しますと
- i‐cubeは1坪あたり約93万
- i‐smartは1坪あたり約97万
- GRAND SMARTは1坪あたり約99万
と徐々に価格帯が上がっています。
断熱性能が高くなればなるほど坪単価が上がるそうです。
i‐smileが一番安く、一条工務店の高断熱・高気密の家が手に入りますのでまだ見積もりを取ってみると良いです。
色や住宅設備の種類が少ない
色の選択肢が少ないことや、住宅設備が少ないことも挙げられます。確かに、ほかのハウスメーカーから比べると、壁紙やオプションの壁紙の種類は少ないです。物足りない場合はリリカラやサンゲツなどで外注をすることもできますが当然ですが費用が掛かります。
ハイドロテクトタイルという外壁なども5種類から選べますが、i‐cubeやi‐smartなどではオプションになってきます。

キッチンやカップボードの色がi‐cubeでは3種類が標準、そのほかの住設を選ぶとなるとオプションになってきます。i‐smartになると選べる色の範囲が標準仕様のもので10種類以上になります。
坪単価が安い建築種類のものは住宅設備の選択肢の幅が少なく、取り入れたい場合はオプションでの導入が一般的です。
坪単価が高いGRAN SMARTは標準で種類が豊富に選べる、という坪単価が安い場合は種類が狭くなるデメリットを持っています。
メンテナンス費用が高い
上記で価格帯のお話をした時に一条工務店ではメンテナンス費用が低いと話しました。矛盾しているけどどういうこと?と疑問に思われる方が多いかと思われます。
一条工務店では
- 全面外壁タイルのため、30年メンテナンスフリー
- 床暖房の配管がつなぎ目が少ないため補修が少ない
- 屋根が太陽光パネルのため30年はメンテナンスフリー
と言われています。
しかし、一条工務店ではオール電化の家が多いですので住宅設備の交換が定期的に必要となってきます。
- エコキュート
- 食洗器の交換
- ロスガード90(加湿・換気システム)の交換
- 床暖房を稼働させる室外機の交換
など定期的に必要になる場合があります。
メンテナンスが高くなる可能性もあるから注意だね!
家自体のメンテナンスは30年後までほぼかからないと言われているから、急な出費に備えてお金を用意しておく必要があるかも!
一条工務店に限らず、他のハウスメーカーでも同じことですので、その点を踏まえておくと良いでしょう。
まとめ
以上一条工務店でのデメリット5選を挙げてみました。
ハウスメーカー選びの参考になるとうれしいです。
ハウスメーカーを選ぶのは時間のかかることだと思いますので、紹介サイトなどを利用して自分の適したハウスメーカーが探せて時間短縮になるのでオススメです。
ぜひ利用してみてください。