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注文住宅の間取り作りポイント8選!~今も未来も後悔ない家~

注文住宅で家を作るためにハウスメーカーを探していることと思います。いざハウスメーカーが決まって、土地が決まったら最初に来る難関は間取り作成です。

現在間取り作りをしている方でこんなお悩みを持っている方はいませんか?

・現在考えている間取りが後悔ない間取りなのか不安

・どれが正解の間取りなの?

・子どもがいない状態での家づくりだから将来住む想定をするのは想像しにくい

・間取りで失敗したくない

家づくり中のわたしも間取りを何回訂正し、営業担当の手を焼かせていました。

うなぎ

人生一度きりの家づくりなのでせっかく作るなら

失敗したくないのは誰しも考えることではないでしょうか?

注文住宅で間取りを作るポイントとして

  • ・部屋数を決める
  • ・自分の譲れないポイントを決める
  • ・他の間取り図を参考にベースになる間取りを決める
  • ・使いやすい導線に注意して配置決定
  • ・収納・コンセント・窓の位置や大きさ
  • ・長く住んでも柔軟に対応可能な間取りかチェック
  • ・土地の形状に合せて間取りを決定
  • ・予算に収まる坪数を決める

以上の8つのポイントがあります。

注文住宅で間取りを考える上でのポイントやチェックポイントを

将来も安心で住み心地の良い間取りを理学療法士として10年以上働いた経験を踏まえ

詳しく解説をしていきます。

今家づくりをする方の参考になると嬉しいです。

もくじ
  1. 注文住宅で間取りを作るポイント8選
  2. 間取りを確認する時のチェックポイント11選!
  3. まとめ:注文住宅の間取りで失敗しないために

注文住宅で間取りを作るポイント8選

注文住宅で間取りを作るときのポイントとして以下の8つを挙げてみました。

  1. 部屋数を決める
  2. 自分の譲れないポイントを決める
  3. 他の間取り図を参考にベースになる間取りを決める
  4. 使いやすい導線に注意して配置決定
  5. 収納・コンセント・窓の位置や大きさ
  6. 長く住んでも柔軟に対応可能な間取りかチェック
  7. 土地の形状に合せて間取りを決定
  8. 予算に収まる坪数を決める

詳しく見ていきましょう。

①部屋数を決める

まず部屋の数を決めることから始めます。将来を見据えて、何人家族になるかを想定して考えるのが良いでしょう。

  • 将来何人子どもが欲しくて、子どもそれぞれに部屋を作るのか
  • 子どもが巣立った後の部屋の使い道は?

将来の家族像を想像したうえで部屋数を考えましょう。

家族の人数と必要な間取りは以下の通りです。

  • 最低居住面積の水準→床面積の合計(延べ面積)10 ㎡×世帯人員+10㎡以上であること
  • 都市にお住まいの方:床面積の合計が20 ㎡×世帯人員+15㎡以上
  • 一般にお住まいの方:上記の床面積の合計が25 ㎡×世帯人員+25㎡以上

となっています。

最低限の広さ都市型一般の土地
1人家族25㎡(7坪)40㎡(12坪)55㎡(16坪)
2人家族30㎡(9坪)55㎡(16坪)75㎡(22坪)
3人家族40㎡(12坪)75㎡(22坪)100㎡(30坪)
4人家族50㎡(15坪)95㎡(28坪)125㎡(37坪)

表に表すと上記のようになり、坪数で表すと子ども2人を想定すると都市に住む方は28坪以上、都市以外の方では37坪以上を推奨しています。

家を作るときに坪数などを検討されると思いますので参考にするとよいでしょう。

参考資料:厚生労働省 国土交通省

②自分の譲れないポイントを決める

次に自分の譲れないポイントを書き出してみましょう。

  • ・キッチンは広めに取りたい
  • ・収納を多めにしたい
  • ・回遊導線を取り入れたい
  • ・LDKは広く取りたい
  • ・吹き抜けのある家

など家に住む想定で考えてみましょう。

家づくりでは全部を採用することは難しいため

必ず実現させたいもの可能であれば実現させたいものを分けて考える必要がありそうです。

③他の間取り図を参考にベースになる間取りを決める

ハウスメーカーで、参考資料に間取り集などを取り入れているハウスメーカーもあります。

わたしは一条工務店で家を作りましたが、間取りのプラン集がタブレットで見れました。その他、Instagramでやりたい間取りや取り入れたい箇所を情報収集するのも夢を実現化する一歩になります。

土地の形状で採用不可になる可能性もありますので、似た土地の形状の間取りを参考にするとやりたい間取りが絞られてきます。参考にしてみてください。

④使いやすい導線に注意して配置決定

実際住んでみるとキッチンと玄関が遠いこと、お風呂とトイレが遠いことなど生活導線を想定し、住み心地を考えて部屋の配置を考える必要があります。

例えば、この写真で見てみると

  • 【メリット】
  • ・洋室(寝室)とトイレが近いため夜のトイレは安心
  • ・洗面所や洗濯機の場所とクローゼットが近く洋服がしまいやすい
  • ・リビング階段にしているため家族とコミュニケーションが取りやすい
  • ・トイレが玄関に近いため、帰った時にトイレに直行できる
  • 【デメリット】
  • ・玄関とキッチンが遠いため、買い物の荷物を運ぶのが不便
  • ・トイレとお風呂が遠いため、急なトイレの時に不便

などメリットに対しデメリットも出てきます。どうしても叶えたい希望がある場合やこれは譲れないことは修正が必要となります。自分の生活導線を考えて間取りを検討しましょう。

⑤収納・コンセント・窓の位置や大きさ

収納やコンセント、窓の位置はどのあたりにあるかを検討しましょう。

例えば一階でも住める間取りを一階完結型の間取りと呼びます。老後のことを考え、一階完結型の間取りにする人も少なくありません。その間取りを希望する場合、収納を一階に充実させる必要性があります。

コンセントについても、

  • ・どのあたりで生活することが多いか?
  • ・現在住んでいる家でコンセントでここにあればよかったからここにはつけよう

など住んだときのシュミレーションが必要です。

窓では外が見えるので、視線の合わない工夫が必要となってきます。大きな窓を置くと家具を置けなくなるなどの問題も出てくるため、窓をどの大きさにするべきか、どこに設置すべきかなども設計士と相談していきましょう。

コンセント、窓の設置ポイントなどは後ほど詳しく解説していきますので読み進めてみてください。

⑥長く住んでも柔軟に対応可能な間取りかチェック

現在住んでいても、将来不便になる可能性があります。例として以下の通りです。

  • ・段差の多い家では将来つまずきやすい
  • ・二階にリビングがあったり水回りがある場合必ず2階に行かなければならない
  • ・足をケガをしたが、一階に寝る部屋がない

などあらゆる場合を想定しましょう。

バリアフリーな間取り

バリアフリーな間取りは、理学療法士として働いていた経験をもとに例を挙げていきます。

  • ・段差のない家(お風呂などの出入り口も含めフラットな家)
  • ・トイレは横から入るタイプにすると将来車いすでも入りやすい
  • ・通路幅を90㎝程度は確保すること(車いすが通れる最小幅)
  • ・一階に一部屋作ることで、ケガや老後の寝室に役立つ

など将来を見据えて検討をしていきましょう。

⑦土地の形状に合せて間取りを決定

土地の形状には種類がいくつかあります。

  • 整形地:正方形や長方形の土地
  • 不整形地:三角形や台形、旗竿地などの土地

整形地の場合は間取りが決めやすいと思いますが、不整形地では土地の関係でやりたい間取りができない場合も存在します。旗竿地(L字の土地)の場合はその場所を収納や寝室などにすることも出来ますので、設計士と相談して決めていくと良いでしょう。

⑧予算に収まる坪数を決める

家づくりでは予算に収まることも大切です。予算オーバーになってしまうと、生活をする上でカツカツな生活になってしまいます。余裕を持った資金計画も必要となってきます。

コストカットのポイント

コストカットのポイントとしては大きなものは坪数を減らすことです。

坪数は先ほどお話をしましたが自分の想定される家族の人数をもとに、検討するとわかりやすいでしょう。

家づくりでは坪単価がハウスメーカーごとに決まっています。自分の住み心地の良い広さと予算を掛け合わせて、自分に合った坪数を選択する必要があります。

もし予算で支払うのが不安がありましたら、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談をすると自分の払える金額がわかって安心しますよ。

わたしも3回相談を納得がいくまで行って、安心して家づくりに臨むことが出来ました。

予算がどの程度か知りたい方はぜひファイナンシャルプランナー(FP)に相談をオススメします。

住み始めてからのメンテナンス費用・光熱費も考える

住み始めてからのメンテナンス費用や光熱費なども検討すると、住んでからのお金もかかることがわかります。メンテナンス費用の少ないハウスメーカーやランニングコストの低い高断熱・高気密の家の性能の良いハウスメーカーを選ぶのも一つの手です。

ハウスメーカーは一度決めると、変えることは難しいため慎重に選びましょう。

まだ、ハウスメーカー選びで悩まれている方はハウスメーカー診断などを行うと良いですね。

また、わたしは一条工務店で建てていますので、紹介なども出来ますのでお問い合わせからお気軽にご相談ください。

間取りを確認する時のチェックポイント11選!

間取りを確認する時のチェックポイントを11つまとめました。

  1. 導線がスムーズか
  2. 利便性のある収納位置と収納量
  3. 音漏れなどの心配がないか
  4. 外からも視線が気にならないか
  5. 快適な採光を取り入れる
  6. 窓からの景色がどうか
  7. 快適な風通しの良い窓の位置
  8. 自分の気に入る外観
  9. コンセントと照明の適切な位置や種類
  10. 安全で便利な間取りか?
  11. 将来性を見据えての間取りか?

詳しく説明をしていきますので、現在お打ち合わせの方は照らし合わせて間取りの訂正などの参考にしてみてください。

①導線がスムーズか

導線がスムーズかどうかは家に住んだ時にストレスを感じる原因になります。特に家事導線がスムーズかどうかによって決まります。

チェック項目は以下の通りです。

  • ・どこからでも移動が可能
  • ・プライベートが確保できる空間
  • ・家事をスムーズに行える間取り

どこからでも移動が可能

どこからでも移動が可能となると家事の効率化に繋がります。キッチン周りにパントリーを、洗濯機周辺にタオルや下着類の収納を設置するのも家事時間の短縮になります。

家事の時間短縮に繋がれば、好きなことに時間に割くことも可能ですね。

プライベートが確保できる空間

プライべートを確保できる空間が確保できることは来客に対するストレスなどの軽減に繋がります。トイレがキッチンより奥にある場合、キッチンを通らなければなりません。キッチン周りは散らかりやすいため、来客に見られるのに抵抗感のある方もいます。

洗面と脱衣室を分けると、家族のプライベート空間が守られる工夫となります。洗面・脱衣所をあらかじめ分けることで、入浴中でも洗面所を気兼ねなく使用することが出来ます。

家事をスムーズに行える間取り

仕事や家事をスムーズに行える間取りに計画することは、日々の家事負担の軽減に繋がります。キッチン・洗面所・脱衣室・浴室などの水回りをまとめる、さらには脱衣室をランドリールームと兼用することで、さらなる家事の時間短縮になり、楽に生活できるようになるでしょう。

②利便性のある収納位置と収納量

収納が必要な場所に収納場所があると、見た目もすっきりし効率よく家事ができるでしょう。場所別に収納の検討をする必要があるものを記載してみました。

以下を確認してみてください。

キッチン

  • ☑調理家電:電子レンジ・トースター・ケトル・炊飯器・コーヒーメーカー・ホットプレート・ミキサー・ワッフルメーカーなど
  • ☑水筒、お弁当箱、保存容器
  • ☑箸、カラトリー類、食器、ボウル、フライ返し、お玉
  • ☑食品のストック、料理本
  • ☑米びつ、米俵
  • ☑キッチンペーパー、サランラップ、アルミホイル、クリップ、輪ゴム
  • ☑キッチンタオル、ごみ箱(燃えるゴミ、ペットボトル、プラスチックごみ)

リビング

  • ☑家電(テレビ、リモコン)
  • ☑DVD、CD、ゲーム、コントローラー、ゲームカセット、充電器・コンセント類
  • ☑パソコン、プリンター
  • ☑本、雑誌、新聞
  • ☑携帯電話、電話
  • ☑おもちゃ、ぬいぐるみ、絵本
  • ☑おむつ
  • ☑ティッシュペーパー、ごみ箱
  • ☑文房具、のり、ハサミ、セロハンテープ、ガムテープ類
  • ☑マスク、救急セット、綿棒、爪切り
  • ☑勉強道具、習い事のバック
  • ☑ストック類(ティッシュ、エコバック、電池類)
  • ☑家電の説明書
  • ☑保険関係書類
  • ☑子どもの学校関係や習い事関係書類
  • ☑チラシや郵便物
  • ☑裁縫道具
  • ☑ランドセル
  • ☑学校用品(絵具セット、習字セットなど)
  • ☑バック置き場

玄関

  • ☑靴(革靴、運動靴、サンダル)
  • ☑長靴、ブーツ、スノーブーツ
  • ☑傘、カッパ
  • ☑靴の防水スプレー
  • ☑ちりとり・ほうき
  • ☑ベビーカー・ゴルフバック
  • ☑上着・カッパ類(かけたい方)
  • ☑帽子、日焼け止めグッズ
  • ☑バック類(玄関に置きたい方)
  • ☑段ボールカッター、印鑑、ボールペン
  • ☑子どもの外遊びグッズ(三輪車、ボール、砂遊びグッズ)
  • ☑水、お米、野菜
  • ☑スリッパ
  • ☑靴の箱

洗面

  • ☑ドライヤー、アイロン
  • ☑化粧品、クリーム
  • ☑ヘアスプレー、ワックス、くし
  • ☑歯ブラシ、歯磨き粉
  • ☑タオル類
  • ☑バスマット
  • ☑シェーバー
  • ☑ヘアアクセサリー
  • ☑掃除用品のストック、洗面用品のストック
  • ☑コンタクト用品、旅行用品
  • ☑ゴミ箱、ティッシュペーパー

洗濯機回り

  • ☑洗濯洗剤類、ストック
  • ☑洗濯かご
  • ☑バスタオル
  • ☑パジャマ、下着、靴下
  • ☑おむつ
  • ☑ハンカチ
  • ☑洗濯ネット
  • ☑サーキュレーター(壁掛けor直置きor照明連動型など)
  • ☑ハンガー、ピンチハンガー
  • ☑アイロン、アイロン台
  • ☑除湿器

その他

  • ☑掃除機
  • ☑ペットフード、尿パッドなどのペット用品
  • ☑BBQ、キャンプなどの用品
  • ☑スポーツ用品
  • ☑スーツケース、旅行バック
  • ☑来客用布団
  • ☑防災グッズ
  • ☑神具、仏具
  • ☑思い出で捨てられない物
  • ☑季節もの家電(ひな人形、クリスマスツリーなど)
  • ☑趣味のもの、楽器類(ギター、バイオリン、ピアノ)

具体的に挙げてみましたが、どこに置くか具体的に想像できたでしょうか?これらを置くために収納をその場所の近くに収納を計画するとすっきり収納ができます。

具体的に想像して、検討をしてみると良いでしょう。

③音漏れなどの心配がないか

部屋同士が音漏れがないか、トイレの音は気にならないかなどを確認する必要があります。

部屋同士の音漏れを気にする場合、洋服は音を吸収する役割があります。

収納を挟むことで音漏れを軽減することが出来ます。断熱材を壁に入れることも音漏れ軽減になりますので、設計士に対応可能か確認をしてみると良いでしょう。

トイレの音は、部屋と隣接させずドアを2枚挟むと音が気にならず良いとされています。間取りを確認してみると良いでしょう。

外の音が道路に面している場合もありますので、想定をすると良いでしょう。

④外からも視線が気にならないか

道路に面している場合や隣人が近くに家を構えている場合に、窓からの視線が気にならないかも課題になります。

道路からの視線が気になる場合は、玄関を道路から見えない場所にするなどの工夫が必要です。玄関を道路から見えない場所にすると、家の中も見られにくいので防犯対策にも効果的です。

隣人との視線を気になる場合は、窓の位置を変える、曇りガラスを採用を検討しましょう。曇りガラスは採光は変わらないですが、視線カットになります。

間取りとは関係ないですが、外構でフェンスを囲う、門柱を建てて、目隠しにするなども対策になります。外構業者とその点を話し合いましょう。

⑤快適な採光を取り入れる

どの程度日の光が入るのかどうかもお部屋の印象に左右されるものです。

  • ・西日がまぶしくならないか
  • ・時間帯によって、どの程度家の中に光が差し込むか

を想像する必要があります。

必要によっては吹き抜けなども採用すると部屋が明るくなり、部屋もおしゃれになるでしょう。

⑥窓からの景色がどうか

窓からの景観が悪い、視線が気になるなどの問題がある場合は以下のことに注意しましょう。

  • ・窓を小さく設置する
  • ・窓を2連窓にして、どちらかを閉められるようにする
  • ・景観が良い場所は大きな窓を設置する

バルコニーでも同様ですが、視線が気になる場合は壁を高くするなどの工夫も必要かと思います。わたしの家も敷地内同居で道路にも面していたため、バルコニーを高くして、プライベート空間にしてみました。参考にしてみてください。

⑦快適な風通しの良い窓の位置

風通しの良い窓を作るには、対角線上に窓を設置するのが良いとされています。

換気を多くするには窓の大きさや南と北側・東と西側にも窓を設置することが換気を効率よくするという実験結果も出ています。対角線上に窓が設置できない場合は南と東、南と西など二方向の窓を設置すると換気効率が上がると示されています。

角部屋の場合は、図の黄色くチェックをしましたが東側、南側などの二つの方向から窓を設定すると良いでしょう。

風通しも関連しますが、視線の関係や安全性なども考えて窓の設置を検討するとより良い家づくりが進みますね。

参考文献:窓開口面積の違いによる住宅の通風性能に関する研究

⑧自分の気に入る外観

外観には自分の好みのものがあります。

モダン風なのか、和風の家を好むのか、はたまた北欧風の家かによって内装なども変わってきます。

Instagramやハウスメーカーのカタログなどから、家の写真を見て検討する必要がありそうです。

わたしの場合外観の色決めでは、実際に一条工務店の分譲区に行ってすでに建てている家の外観を見てイメージを膨らまし、自分の好みの外観の色を決めました。実際に家を見に行くことも有効ですので是非試してみてください。

⑨コンセントと照明の適切な位置や種類

コンセントと照明では実際に住んでいないところから、作り上げていくので想像がつきにくいと思います。実際にコンセントと照明のことについて説明をしていきます。

コンセント

リビング、ダイニング・キッチン、洋室、トイレ・洗面、脱衣所、玄関、屋外に分けて検討をしていきます。

リビングで必要なコンセント

・テレビの裏(テレビ、ゲーム、ブルーレイ、ゲームの充電)

・加湿器、除湿器

・Wi-Fi置き場(リビングでなくても可)

・掃除機置き場(収納内に充電用コンセントを設置)

・ソファー近くに携帯やパソコンの充電用コンセント

【テレビ裏】

特にテレビ裏のコンセントは置くものが集中しやすいです。

写真はわたしのアパートのコンセントですが、たこはちでなんとか繋げて対応をしています。

まだゲームのコンセントなどもありますが、設置せずに諦めている状態です。

せっかく家づくりをするのであればテレビ周囲に何を置くのかを十分に決めて設置をすると良いでしょう。

【Wi-Fi置き場】

あらかじめどこに設置するか想像しましょう。目隠しをしたい場合は棚の奥にしまい、その場所にコンセントを設置するとすっきりします。

【掃除機】

収納の中に掃除機やルンバを設置する方もいます。充電機能付きの掃除機の場合は、コンセントを設置すると良いでしょう。

【ソファー周辺】

ソファー周辺ではくつろぐことが多いでしょう。ソファ周辺で携帯を充電したり、テレビを観ながらホットプレートをつつく方もいるかと思います。

どんな生活をしたいか思いを膨らましてみましょう。

ダイニング・キッチンで必要なコンセント

・調理家電(炊飯器、電子レンジ・トースター・ケトル・炊飯器・コーヒーメーカー・ホットプレート・ミキサーなど)

・ダイニングテーブル横(たこ焼き器やホットプレート、携帯の充電など)

・キッチン作業場周り(ハンドミキサーや携帯・タブレットの充電用)

調理家電は常にコンセントを付けるものか、たまに使用するものかによっても余裕をもって設置を決定しましょう。使う場所なども、作業場所の近くに置くと良いでしょう。

携帯でレシピ検索をしながら、音楽を聴きながら料理を好む人は、キッチンの作業場にコンセントが確実に設置されているかの確認をしましょう。充電がなくなった時でも便利です。

調理家電では高圧電力がかかる可能性のある電子レンジ、ケトル、オーブンなどは家電用のコンセントを設置してもらうと良いでしょう。火災の原因になります。

どの場所に収納するかも合わせて検討しましょう。

洋室で必要なコンセント

・机の明り取り用

・ベッド周りにコンセント

・テレビを設置するかどうか

机周囲のコンセント

スタンド式の照明を使用を想定するだけでなく、机でタブレット、携帯などで調べながら勉強をすることも想定されます。

ベッド周りへのコンセント

寝室も兼ねた洋室ではベッド周囲にコンセントを設置します。使用しやすいように、ベッドと重ならないように設置をするとベストです。

ベッドに被らないようにベッドのサイズなど加味して決めると良いでしょう。

寝室でテレビを観る場合

テレビを設置する場合はテレビ用のコンセントの設置が必要です。

どの部屋でテレビを観るか想定しながらコンセント計画を行いましょう。わたしは子ども部屋を含め洋室はすべてテレビ用コンセントを計画し、柔軟に対応しました。

トイレ・洗面で必要なコンセント

・トイレのウォシュレット用コンセント

・ドライヤー、アイロン用コンセント

トイレ内

トイレ内ではウォシュレット用のコンセントを設置します。今では消臭用で電気につなげばにおいが軽減されるものも発売しているようです。

写真のような空気清浄機をトイレ内に設置すると結構においも軽減されるようです。

設置されるのを検討する場合はそのコンセントも検討されると良いかと思います。

ちなみにこのミニ空気清浄機は1000円程度で購入可能なため、お手軽ですよ。

洗面台周囲

洗面台周囲では、特に女性の方はドライヤーやアイロンなどヘアセットに使用することも多いです。そのコンセント設置が必要です。

コンセントを壁に設置する場合、棚の引き出しと干渉しないように場所や高さに注意して設置をすると良いでしょう。

肘と同じか少し下の高さに設置すると、棚の引き出しに干渉せず、コンセントも使用しやすいです。

脱衣所で必要なコンセント

・サーキュレーター

・アイロン用コンセント

・除湿器

脱衣所で、洗濯物を干す家庭が多くなりましたが、湿気対策が必要です。

サーキュレーター

サーキュレーターで部屋の換気をするのに使用する家庭もあります。

サーキュレーターでは上に設置する場合や、直置きの場合の両方に分けて対応します。

上に設置する場合は上側にコンセントを設置を検討します。場所に困る場合は写真のようなクリップ型のを採用し、収納に挟むと良いでしょう。

直置きする場合は直置きする場所を検討しましょう。

アイロン用

アイロンで洋服をかける場合にはどの場所でアイロンをかけるのかを想像しながらコンセント計画をしましょう。

脱衣所に棚を計画の方は、コンセントが棚に被らないよう計算して計画をお願いします。使いにくくなってしまいます。

玄関で必要なコンセント

・充電用工具を設置する場合

・飾り物用コンセント

・靴乾燥機用

充電用工具を使用する場合、その場所に普段収納しておくかも計画をしましょう。

飾り物用コンセント

玄関周りは家の顔となる場所です。装飾を楽しむ方も多いでしょう。

  • クリスマスツリー
  • ひな人形での点灯
  • イルミネーションの飾りつけ

などを想定し玄関周りにコンセントを設置を検討しましょう。

玄関外で必要なコンセント

・ケルヒャーなどを使用する場合

・将来電気自動車を使用する場合

・BBQなどを外で行う場合

・イルミネーションを楽しむ場合

ケルヒャーなどを玄関周りで使用する場合は玄関のどこを掃除する想定かを考えてコンセント設置を検討しましょう。

将来電気自動車を使用する場合は防水用のコンセントを設置を検討しましょう。

イルミネーションなどを楽しむ場合にも活躍しますので、コンセント計画を楽しんでみてください。

廊下

夜中に起きた時にまぶしくないように常夜灯のコンセントを設置しました。

こんな感じのものを一条工務店で採用しました。

足元の明かりがあれば、夜暗いときでも転ぶ危険性が低くなります。ぜひ参考にしてみてください。

照明

照明によって、おしゃれ度なども左右されます。

リビングや寝室などで照明は良く使用されると思いますが

  • ・横になった時にまぶしくないか?
  • ・昼夜で照明の明るさの使い分けができるか?
  • ・部屋の雰囲気と合っているか

などを検討すると良いでしょう。

横になった時にまぶしくないか?

横になる場所と想定される場所に照明、特にダウンライトがあるとまぶしくてよく眠れないことがあります。

その場合はシーリングライトを部屋の真ん中に設置しておくと良いでしょう。

昼夜で照明の明るさの使い分けができるか?

照明では主に3種類の明るさがあります。

  • 電球色:明るみのある色でくつろぐときに適します。夜のリビングなどにオススメ
  • 温白色:落ち着きのある明るい色で明るみのある色です。ダイニングなどにオススメ
  • 昼白色:光がはっきりと見える色です。キッチンやメイク、勉強場所などにオススメ

使用する場所によって、適する場所が変化します。

朝昼夜などでも雰囲気が変化します。夜に明るすぎると、眠れない・目が冴えるなどの声もあり、子どもの寝かしつけに時間がかかるなどの問題もあります。

調光機能のある照明をあらかじめ購入するのも一つの手だと思います。

写真では

わたしが採用した照明は調光機能でBluetooth付のものです。

キッチンで使用するものとして採用しました。

昼間は温白色で調理時に使用し、夜は電球色で温かみのある明かりに変化させて使用をする予定です。

スマートフォンとの連動もできるので、使い勝手が良いものです。

部屋の雰囲気と合っているか

照明の形など雰囲気と合っているかなども重要になります。

オーデリックやコイズミの照明カタログや楽天市場やAmazonなどで検索をしてみて自分の好みを知ると良いでしょう。

⑩安全で便利な間取りか?

  • ・階段では手すりが設置されているか
  • ・階段の隙間から落ちない設計になっているか
  • ・車いすが通れる幅が十分にあるか

なども考慮しましょう。説明をしていきます。

階段では手すりが設置されているか

階段では手すりが設置されているかどうかを確認します。昇りより降りるときの方が足の力を使いますので、降りるときに利き手に手すりがある方がより安全です。

自分の家の手すりはどうなっているかの検討をしてみましょう。

階段の隙間から落ちない安全な設計か?

小さなお子さんがいると落下の危険性があります。ものが上から落ちてきた場合頭に当たりケガをする危険性もあります。

オープンステアなども流行っていますが、足元に隙間がないか、手すりの間に隙間があるかなど、見た目だけでなく安全性も考慮する必要があります。

将来車いすが通れる幅はあるか

将来足腰が不自由になった時、車いすでも通れる広さがあると良いとされています。

車いすの幅は大体70㎝です。しかし、曲がるときには足置きなどの長さも考慮しなければなりません。それを考えると廊下幅は90㎝は最低欲しいところです。

⑪将来性を見据えての間取りか?

子どもが将来出来たら、老後も不便のない生活をしたい、ケガをしたらどうするか

など長年住んでいくとあらゆる場面に遭遇します。

理学療法士として患者さんの家の間取りや状況を何百人と聞いてきた見解から話します。

  • ・一階には絶対一部屋作る
  • ・段差のない部屋にする
  • ・二階建てならトイレを一階と二階に設置をする
  • ・トイレは横から入れるようにする

詳しく説明をしていきます。

一階には絶対一部屋作る

老後のことはもちろんですが、足を怪我をして足を付けない場合は階段を上っていかなければなりません。若い患者さんでも松葉杖で家に帰っていく人を何人も見ていますが、大体寝室は二階と話している方が多いです。

一部屋設けておくと、玄関を昇ってしまえばあとは平地を歩くのみなので無理なく生活ができます。

子育て中の方はお昼寝や看病部屋にも使用できます。坪数などの問題もありますが、可能であるならば一階に部屋を作る間取りをオススメします。

段差のない部屋にする

段差に躓いてしまうことも多いです。高齢になると筋力が落ちるのが一般的で、足が持ち上がらなくなります。

小さな子どもがいる場合でも段差は躓く原因になりますのでできるだけ段差を作らないようにしましょう。

二階建てならトイレを一階と二階に設置をする

患者さんに家の間取りを聞くとき寝室とトイレの位置は必ず聴取をします。

「寝室が二階にあるが、トイレは一階にあり、必ず一階に降りなければならない」

そんなパターンの家が一定数います。そのような状況を想定しなかったと話されていました。

子どもがいる家庭やけがをした時などはトイレに行く導線が短い方が便利です。

夜に2階に降りていかなければならないことがないよう計画をしていきましょう。

トイレは横から入れるようにする

脳卒中の患者さんで家屋調査を行った時に、トイレが奥側にある間取りがありました。

トイレに行くと、以下のような課題がありましたので見ていきましょう。

左の写真の例で示します。

赤い線が人の移動場所を線でなぞったものです。

赤い線に示すように、トイレが奥にあると、自分の身体を一回転しなければなりません。足が不自由になった場合でも同様です。

開き戸より引き戸の方が開け閉めしやすいです。

次はトイレが横開きになった時を見てみましょう。

トイレに行きつく最短は横から入れるトイレにすることです。

人の動線もトイレが奥にあったものと比較しても明らかに少ないことがわかります。

扉は引き戸の方がドアの位置が近いため、引き戸の方がスムーズに開閉できます。

介護をする場合でも外から介助ができるため、スペースが広く取れるのも特徴です。

動線から見ても横から入るトイレの方が、老後のみならず、子どものトイレを手伝うときやけがをした時などにも便利であることが分かります。

トイレでは音漏れの問題があります。開き戸の方が音漏れがしにくいメリットがあります。引き戸にするか、開き戸にするかはメリットデメリットを加味して検討しましょう。

まとめ:注文住宅の間取りで失敗しないために

注文住宅の間取りで失敗しないためにポイントを8つまとめました。

  1. 部屋数を決める
  2. 自分の譲れないポイントを決める
  3. 他の間取り図を参考にベースになる間取りを決める
  4. 使いやすい導線に注意して配置決定
  5. 収納・コンセント・窓の位置や大きさ
  6. 長く住んでも柔軟に対応可能な間取りかチェック
  7. 土地の形状に合せて間取りを決定
  8. 予算に収まる坪数を決める

自分の住む家族の想定などをする必要がありますし、自分でここは絶対採用したいものなどをたくさんの間取りなどを参考にして夢を膨らましていくと良いでしょう。

家事が楽になる導線などにも注意して間取りの設定をしていくと良いでしょう。

収納やコンセント、窓の位置なども説明をしていきました。あらゆる想定をして、詳しく解説していますので是非参考にしてみてください。

今は大丈夫でも老後不便になる間取りや子育てのしにくい間取りでは問題です。いつどのライフステージでも便利な間取りにすると住み心地の良い家になるでしょう。

土地も個人個人違うと思いますので、土地に合った間取りを作ることが大切です。そして何より予算に合った坪数を決めることがカギとなります。

ローンが払えなかったら元も子もないからです。坪数を参考にしながら間取り作りを進めていきましょう。

成功するポイントを11つ記載しました。

  1. 導線がスムーズか
  2. 利便性のある収納位置と収納量
  3. 音漏れなどの心配がないか
  4. 外からも視線が気にならないか
  5. 快適な採光を取り入れる
  6. 窓からの景色がどうか
  7. 快適な風通しの良い窓の位置
  8. 自分の気に入る外観
  9. コンセントと照明の適切な位置や種類
  10. 安全で便利な間取りか?
  11. 将来性を見据えての間取りか?

プライベートが守られているかどうか、窓からの視線はどうか

音漏れの問題の解消方法、コンセントと照明の位置などもお話をしました。

そして老後を迎えても安心な家づくりを考えることとも理学療法士からの観点からお伝えしました。

注文住宅での間取り作りのポイントを今回はまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?参考になると嬉しいです。

何かわからないことや不明な点などありましたら、問い合わせフォームから連絡いただけますと幸いです。

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うなぎ
新築注文住宅をお考えの方に家つくりで後悔しない家づくりをするためのノウハウを自身の経験をもとに発信していきます。そのほか2人の娘の母のため、妊娠出産、資産形成、節約などについても経験がありますので発信をしていきます。